HOSOO RESIDENCE

京都は旧市街の路地裏に位置する、大正時代からの長屋町家の一角を宿泊施設へと改修した。狭い路地のなかで一望透視できる引きの視点がない街区の文脈を、建築の内部に持ち込んでいる。どの場所においても、各部屋が互いを隠し合いながらも奥行きを垣間見させ、空間が接合されている。

建築の外部は伝統的な町家の体裁を踏襲している一方、内部は現代のデザインによってつくりかえている。土壁という伝統的な素材を一貫して使用することによって、外部と内部の印象を分断することなく、繋ぎ止めている。

土壁は様々な色合いや質感を呈し、光を鈍く反射、拡散させる効果を持つ。多彩な土壁が、空間の区切りとしてだけでなく、反射板として挿入されることによって、光の移り変わりに沿って、建築は刻々と表情を変えていく。

https://hosoo-residence.com/jp/