About
テクスチャーという語は「織物の織り方」という語源を持ちますが、
織物の生地は一つひとつが異なる色や材質である多様な糸が、
互いの個性を生かしながら重奏することによって織り上げられます。
同様に、石やタイル、金属、コンクリートといった相異なる素材を
「織物」のように美しく織り上げることによって、
テクスチャーの宿った建築を、衣服のように身にまとっていただくことを
大切にしています。
豊かな暮らしを支えるのは、テクスチャーを通して人の琴線に触れる、
豊かな質を持った建築だからです。
大量生産、大量消費を伴う20世紀型の資本主義社会において、
工芸は手間の掛かる古い技術として弱い立場に置かれてきました。
一つひとつの工芸技術は、かけがえのない魅力を持つとともに、
扱いにくい癖をも併せ持つ存在です。
規格化された部品を機械的に組み立てることでつくられる建築ではなく、
工芸技術の持つ個性や素材の質が生き生きと引き出された空間の調和を設計する。
建築設計の核心はそこにあると、わたしたちは考えています。
Profile
- 細尾直久
- 1981年ミラノに生まれ、京都で育つ。洛星高等学校卒業。近畿大学国際人文科学研究所で柄谷行人氏、岡﨑乾二郎氏に師事しながら、理工学部建築学科卒業。ミラノ工科大学留学を経て、David Chipperfield Architectsに勤務。
イタリアから日本へ帰国後、2015年京都にてHOSOO architectureを設立。
一級建築士。noteで「工芸建築論」を執筆中。
Awards
Book publications
- 『建築が生まれるところ—Architecture Pass Kyoto Document Book』
- 『Sustainable Gastronomy Research Archive Book–2023』
- 『More than Textile』issue 2「The Possibility of Texture in the 21st Century」(対談:加藤耕一×細尾直久)
- 『建築と社会』2022年8月号「2030年の伝統保存」
- 『LAB express』vol. 4「家具というユートピア」(執筆:細尾直久)「CONSTRUCTION NO. 1 ENSEMBLE」
- 『新建築』2021年9月号「HOSOO FLAGSHIP STORE」
- 『年鑑日本の空間デザイン2021 ディスプレイ・サイン・商環境』「HOSOO FLAGSHIP STORE」
- 『BRUTUS』2019年12月1日号(特集:ニッポンのホテル。)「HOSOO RESIDENCE」
- 『商店建築』2018年12月号(特集:HOTEL)「HOSOO RESIDENCE」
Web postings
Office
- 一級建築士事務所 株式会社HOSOO architecture
- 登録番号:京都府知事登録05A第03530号
- 管理建築士:細尾直久
- 登録年月日:令和5年5月1日
- 事務所所在地:〒605-0817京都市東山区弓矢町72 Agora東山111
- Mail: mail@hosoo-architecture.com